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BenQさん(@BenQJapan)から、ドッキングステーション「beCreatus DP1310」をご提供いただきました。
ドッキングステーションといえばUSBやHDMIなどのポート類を拡張するもの……なのですが、この「DP1310」それだけではありません。
本来なら「1台の外部モニターにしか出力できない」というシステム上の制限があるM1/M2 MacBook Airの制限を突破し、最大3台の外部モニターに出力可能!
僕は2020年に購入したM1 MacBook Airを使っているのですが、このドッキングステーションのおかげで2台の外部モニターに出力でき、MacBook Air本体のディスプレイ含めてトリプルモニター構成を実現できました。
もうこれはただのドッキングステーションじゃあない……!
※本記事は製品提供で制作しています。
一生家で仕事したいです。気づいたら10年以上Macユーザー。
PC・デスクまわりをカッコいい書斎のようにしたい。
「beCreatus DP1310」は、3行で説明するとこんなドッキングステーション。
順番に説明します。
そもそもM1/M2 MacBook Air(あと実は13インチM1/M2 MacBook Proも)は技術仕様上、モニター出力数に制限があります。
1台の外部モニターにしか出力できません。
MacBook Air本体のディスプレイを含めても最大2画面が限界。
この技術仕様が邪魔すぎるボトルネックになっていて、2台目の外部モニターに接続したければ、モニター出力数が多い14インチM2 MacBook Proなどに買い替えるしかないと思っていました。でも違った……!
アメリカのSynapticsという会社が開発した「DisplayLink」という技術を使えば、MacBook Airのモニター出力制限を拡張できるそうです。全然知りませんでした。
DisplayLinkのおかげ!
このDisplayLink技術を搭載したのが、BenQの「beCreatus DP1310」。
DisplayLink技術について詳しく知りたい方は……、すみませんがご自身でググってください。
とにかく!接続モニター数に制限があるPCでも、DisplayLinkを用いればさらに多くの外部モニターに制限できるようになる!とだけ覚えて帰ってください!
(※もちろんAppleの技術仕様の裏をかいた変な技術とかではない)
Macの設定アプリを見ると、このように外部モニターが2台認識されてました。
「beCreatus DP1310」の背面には、映像用ポートが充実。
BenQ「beCreatus DP1310」背面ポート | |
---|---|
映像入力(IN) | USB Type-C ポート (最大10Gbps, PD100W 急速充電) |
HDMI2.1ポート | |
映像出力(OUT) | HDMI 2.1 (OUT 1) ・4K120Hz ・8K60Hz |
HDMI 2.0 (OUT 2) ・4K60Hz | |
DisplayPort 1.2 (OUT 3) ・4K60Hz | |
インターネット | LANポート (10/100/1000Mbps) |
USB | USB Type-A ポート (USB 3.2 Gen2) 最大10Gbps, 7.5W給電 |
USB Type-A ポート × 2 (USB 2.0) 最大480Mbps |
これにより最大2台のマシン(PC・ゲーム機)を、最大3台の外部モニターに出力可能。そのうえ最低でも4K60Hz出力できるのは強い。
M1/M2 MacBook Airでも、最大3台の外部モニターに接続可能。MacBookのディスプレイと合わせると最大4画面。
僕は外部モニターを2台しか持っていないので3台目は試せていませんが、それでも壮観。
何よりずっと興味があった「縦置きモニター」を設置でき、めちゃくちゃテンション上がりました!縦置きモニターを使った感想でも書きましたが、縦方向の一覧性が爆上がりして最高です!
写真では何がどう接続されているのかわかりづらいと思うので、図解しました。
僕の環境ではこのように接続しています。ノートPCをドッキングステーションに接続するだけでPD100W充電できるのも便利ですね。
前面はシンプルな構成。スマホの充電やデータ転送ができます。
BenQ「beCreatus DP1310」背面ポート | |
---|---|
USB-C ポート | (USB 3.2 Gen2) 最大10Gbps, PD36W 急速充電 |
USB-A ポート × 2 | (USB 3.2 Gen2) 最大10Gbps, 7.5W給電 |
オーディオ | ステレオミニ4極ジャック(3.5mm, OMTP&CTIA対応) |
M1/M2 MacBook Airの外部モニター出力数を限界突破するには、DisplayLinkのドライバ「DisplayLink Manager」のインストールが必須です。
インストール方法は簡単。「beCreatus DP1310」を購入した人だけチェックできれば良いかと思うので、必要な人はタップで開いてご覧ください。
「DisplayLink Downloads Page | Synaptics」からOSを選んでダウンロード。
Synapticsは、DisplayLink技術を開発しているアメリカの会社です。
Macだと以下のようなものがダウンロードされます。6.7MBでした。
よくあるソフト・ドライバと同じようにインストール。17.1MBの空き容量が必要でした。
インストール後、Macのセキュリティ「画面収録」を許可しないと使えないよ、という表示が出るので、画面収録をONにします。
僕はDiscordやGoogle Chrome(Zoomなどで使う)を画面収録ONにしていました。同じような人は多いかなと思います。
画面収録を許可ってちょっと気持ち悪い印象もありますが……
試しにDisplayLinkの画面収録をOFFにしてみたところ、外部モニターへの出力が機能しなくなりました。やはりONにする必要があるみたいですね。
ここは任意なのですが、「DisplayLink Manager」をログイン項目に追加しておくと便利です。
ログイン項目に追加しない場合、Macを再起動するたびに手動で「DisplayLink Manager」を立ち上げないといけないので手間ですね。
DisplayLinkで出力したモニター(=2台目と3台目の外部モニター)は、初期設定では画面が回転せず、縦置きできない仕様になっていました。
縦置きするには、上記でインストールした「DisplayLink Manager」の設定変更が必要です。
メニューの「DisplayLink Manager」をクリックし、右下あたりのプルダウンからモニターの向きを設定するだけ!
入力先を切り替えられる「スイッチャー」機能も搭載。スイッチャーって馴染みがない人も多いかと思います。
図解すると以下。ドッキングステーションに接続した最大2台のマシン(PC・ゲーム機)の、どちらをメインモニターに表示するか切り替えられる機能です。
切り替えは、「beCreatus DP1310」正面にあるこの特徴的なボタンを押すだけ。
ダイヤルではないので回すことはできません。優しいクリック感がある、大きめのボタンです。また電源ボタンを兼ねていて、3秒長押しでドッキングステーションの電源をON/OFF可能。
出力先が切り替わるのはメインモニター1台のみ。
僕はM1 MacBookとPS5の出力を切り替えられるようにしました。
「beCreatus DP1310」でモニター出力を切り替えている様子を動画にしてみました。
せっかくなので、BenQ「beCreatus DP1310」の細部をじっくり見てみます。
アルミニウム合金らしいメタリックグレー & 濃いグレー & 深いグリーンの色合いが個人的には好み。デスクのテイストを選ばない色かと思います。
表面に凹凸(おうとつ)を採用することで2倍の表面積を確保し、放熱性を向上させているとのこと。
サイズと重量は実測値で以下。
縦 | 約15.6cm |
横 | 約10.4cm |
高さ | 約4.1cm |
重量 | 約547.7g |
iPhone 15 Proとのサイズ比較。
大きめの電源アダプタが付属しています。重量は約421gでした。
大きくて邪魔と思うかもしれませんが、デメリットではありません。むしろ電源アダプタのおかげで安定稼働するのが、ドッキングステーションのメリットでしょう。
底面には滑り止めが2箇所あります。これのおかげで、かなりグリップ力がありますね。
この滑り止めは外せました。溝に差し込むようにして固定する仕様なので、好きな位置に移動できます。
ドッキングステーション本体の表裏を逆にして使うことも可能。
右側面には「beCreatus」の文字。
このドッキングステーションは、beCreatusシリーズの第1弾製品とのことでした。
左側面には各種マーク。ここは全面が滑り止めになっているので……
縦置きも可能。かなり安定感があります。
すぐに使えるよう、必要なものはひと通りそろっています。
結構良いケーブルが2本付属しています。
USB-CケーブルはThunderboltではこそありませんが、このスペックであれば必要十分な方も多い気がします。
先端にBenQのロゴ付き。編み込み式で耐久性が高そうです。
デメリットというか注意点というか。
一応、購入前に知っておいたほうが良さそうなことをまとめました。
これは「DP1310」のデメリット・不具合ではなく、DisplayLink技術の不具合的な位置づけ。なのでDisplayLink技術を採用しているデバイス全般に言えることのようです。
日本語入力していると、ラグが出ることがありました。タイピングからちょっと遅れて文字が表示される現象です。
「DisplayLink 日本語入力」などのキーワードでググると、同様の現象を確認できるはず。
「ラグが出ることがある」と書いているように、常にラグいわけではないんですよね。スムーズに日本語入力できるときもあれば、なんかラグいときもある。またラグくなるのは日本語の入力だけで、アルファベットはスムーズに入力できました。
また「ラグが出るとき」と「ラグが出ないとき」の割合は1:9ぐらい。つまり「ラグが出ないとき」のほうが圧倒的に多いので、何だかんだ書きましたがほぼほぼ快適な状態です。ラグが出たら、アプリもしくはMacの再起動で治ります。
そして、どういう条件でラグが出るのか不明です……。何なんでしょうね、この現象。DisplayLinkのアップデートで改善される可能性があるので今後に期待したいところです。
Prime Videoでアニメを観ようと思ったら画面がまっくら!何も映りません(でも音は出る)。
とにかく困りました。アニメ視聴できないのはつらい。
映像が出ない原因は「HDCP」という、著作権保護されたコンテンツの不正コピーを防ぐ技術。
DisplayLink技術でモニターを拡張しているとき、HDCPで保護されたコンテンツは再生できないとのことでした。なのでPrime VideoやNetflixは再生できません。
ただし「ブラウザの設定画面でハードウェアアクセラレーションをOFF」にすると、HDCPで保護されたコンテンツを再生可能です。
ちょっとどういう理屈なのかわからないのですが……、とにかくブラウザの設定からハードウェアアクセラレーションをOFFにすると再生できます! 別に不正コピーしているわけじゃないので問題ないはず。
ブラウザのハードウェアアクセラレーションをOFFにすると、Prime VideoやNetflixを視聴できる
※ちなみにYouTubeはONのまま視聴可能です。HDCPで保護されていないので。
ハードウェアアクセラレーション……CPUがおこなう処理のなかでグラフィックに関するタスクはGPUに処理させる、といった割り振りのON/OFFを設定できる項目
ただし!
ブラウザのハードウェアアクセラレーションをOFFにすると、少し悪影響が出ることも。
例えばAdobeのデザインツール「Adobe Express」は、ブラウザのハードウェアアクセラレーションをOFFにすると動かなくなります。Adobe Expressの必要システム構成にも、ハードウェアアクセラレーションを有効にしてくださいと記載されていました。一方でCanvaは動きます。全部のブラウザアプリが動かなくなるわけじゃないです。
またすでに書いた通り、Prime Videoが視聴できるようになりますが……ハードウェアアクセラレーションをOFFにすると、なんか映像がカクカクするんですよね。リフレッシュレートが60→40ぐらい?になったような印象。滑らかじゃない!
このハードウェアアクセラレーション、ON/OFFを切り替えるにはブラウザを再起動する必要があるので地味に手間。
ON/OFFのメリット・デメリットを考慮したうえで、どちらを選択するのが検討するのが良さそうです。個人的にはONにすることにしました。Prime Videoでアニメが視聴できないのは痛手だけど、別の端末から視聴すればいいだけの話なので。
SD/microSDカードスロットはありません。カメラなどを使う人は、SDカードを取り込む方法を別途用意する必要あり。
個人的にカメラが好きので、SDカードスロットは必須なんですよね……。
SD/microSDカードを取り込む場合は、以下のような小型カードリーダーを検討しても良いかもしれません。
「beCreatus DP1310」のデータ転送速度は最大10Gbpsです。
10Gbps対応のポートは、以下の合計4ポート。
データ転送は遅くはないけど、すごく速くもない。Thunderboltだと40Gbpsまで出ますからね。
ただ実際は40Gbpsあっても宝の持ち腐れになる人が多いのが実情でしょうか。40Gbps出そうと思ったら、ケーブルやSSDもThunderbolt対応のものを揃えないといけませんからね。地味にハードル高い。かくいう自分もThunderboltの性能を最大限に発揮できるSSD持ってない……(欲しいけど!)
10Gbpsぐらいが、多くの人が対応しやすいデータ転送速度なのかもしれません。
「beCreatus DP1310」はスイッチャー機能を搭載し、2台のマシンの出力を切り替えれますが。
ゲームを接続した場合、ゲームの音は「beCreatus DP1310」から出力されないのでご注意ください。
ゲームの音を聞く方法は別途検討が必要です。PS5なら、ヘッドホンをコントローラー or モニターに有線接続するのがベターでしょうか。
USBなどのポート類を拡張できるのがドッキングステーションの強み。
ですが「beCreatus DP1310」はドッキングステーションにしてはUSB-Cポートがちょっと少なめです。
(PCから入力用の背面USB-Cポートを除けば)データ転送やデバイス接続に使えるUSB-Cポートは、正面に1つしかありません。
個人的に「beCreatus DP1310」のUSBポートだけではちょっと足りません。
なので、これまで使っていたAnkerのドッキングステーションを試しに「DP1310」に接続してみたら……、自分でもちょっとびっくりしたのですが、なんか接続できちゃいました(え?)
M1 MacBook Air
↓
Ankerドッキングステーション
↓
BenQドッキングステーション「DP1310」
↓
2台の外部モニター
という順に数珠つなぎ(デイジーチェーン)で接続すると、両方とも動作しました。
このドッキングステーションの共存については、ちょっとニッチ情報すぎると思うので別記事で使用感を書きました。
「DP1310」は48,900円と高額なので、デメリットを確認したうえでご検討を。
ただDisplayLinkの日本語入力の不具合以外は、どれも大きな問題ではないように感じています。
デメリット以上に、なんといってもメリットが強い。
M1 MacBook Airユーザーの僕からすると、2台以上のモニターに出力できる利便性がデメリットを余裕で上回ります。
実は2台目の外部モニターに接続したいがために、MacBook Proへの買い替えを検討していました。
マシンスペック的にはM1 MacBook Airでそこそこ満足しているので、MacBook Proに買い替える必要性はあまりないんですよね。MacBook Airのまま外部モニターを増やせるのはほんとありがたい。
MacBook Airでもこれだけ外部モニターを増やせるのはすごい。
「MacBook Air + DP1310」の組み合わせのほうが、14インチ MacBook Proを買うよりも安上がりです。
こちらは最小構成モデルの価格。USBポートも増やせるし、いい組み合わせかも。
デバイス | 価格(税込) |
---|---|
14インチ M3 MacBook Pro | 248,800円 |
13インチ M2 MacBook Air | 164,800円 |
DP1310 | 48,900円 |
今回、手持ちのフルHD27インチモニターを縦置きして数日使ってみた感想としては、めちゃくちゃ良いのひとこと。
やっぱりWebページって縦長なので、縦置きモニターは理にかなっている気がしますね!
ただ縦置きにしたのはフルHDモニターなので、テキストがちょっと荒い。できれば高解像度モニターに置き換えたい……!という贅沢な悩みが出てきました笑
M1 MacBook Airでも最大3台の外部モニターを実現できるBenQ「beCreatus DP1310」。
個人的には必須のデスクアイテムになりました。2台の外部モニター最高。
検討中の方は、さまざまなレビュー記事を合わせてご覧ください
ドッキングステーションの記事はこちらも
USB-Cハブならこちらも
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