記事内に広告を掲載している場合があります。
記事内にアフィリエイト広告などの広告を掲載している場合があります。
メーカーから製品提供を受けている場合は、製品提供を受けている旨を明示します。またコンテンツ内容については指示や関与を受けず、当ブログ独自のコンテンツを制作しています。詳しくはレビューポリシーをご覧ください。
記事内にアフィリエイト広告などの広告を掲載している場合があります。
メーカーから製品提供を受けている場合は、製品提供を受けている旨を明示します。またコンテンツ内容については指示や関与を受けず、当ブログ独自のコンテンツを制作しています。詳しくはレビューポリシーをご覧ください。
M1 MacBook Airユーザーなので、DisplayLinkを搭載したデバイスが重宝しています。
技術仕様上、M1 MacBook Airで出力できる外部モニターは1台まで。この技術仕様上の制限を拡張できるのが、DisplayLinkという技術です。
DisplayLinkによって、M1 MacBookでも2台以上の外部モニターと接続可能になります。
DisplayLinkを利用した感想としては、今のところ非常に良い感じです。
デメリット(というかDisplayLinkバグ?)など気になるところも少しはあるものの、2台以上の外部モニターに接続できるメリットが大きく上回っていますね。
そんなわけでDisplayLinkの使用感(挙動)・メリット・デメリットをまとめます。
DisplayLinkのメリット・デメリット
一生家で仕事したいです。気づいたら10年以上Macユーザー。
PC・デスクまわりをカッコいい書斎のようにしたい。
DisplayLinkとは、アメリカのSynapticsという会社が開発したUSB グラフィックス技術。チップセットという形で提供されているようです。
(※すみません、僕もちゃんと説明できるほど詳しくないので、詳細を知りたい方はご自身でお調べください……)
ともかく、利用するにはDisplayLinkチップセットを搭載したデバイスが必要です。ソフト・アプリなどをインストールすればOKというわけではありません。別途デバイスを購入する必要があります。
僕はBenQドッキングステーション「beCreatus DP1310」を使っています。
このドッキングステーションは、BenQさんから当ブログにご提供いただいたものです。ブロガーやYouTuberがよくやるように、当ブログでもBenQドッキングステーション「beCreatus DP1310」のレビュー記事を掲載しました。
しかし、この記事はPRでも何でもありません。製品レビューというより、DisplayLinkにフォーカスした内容にまとめたいと思います。DisplayLinkについて書かれた記事ってまだ少ないと思うので。
DisplayLinkはうまく使えばかなり便利なので、同じM1/M2系の MacBookユーザーに届け!
またデバイスと合わせて「DisplayLink Manager」というソフトのインストールが必須です。
一応インストール方法を置いておきます。
「DisplayLink Downloads Page | Synaptics」からOSを選んでダウンロード。
Synapticsは、DisplayLink技術を開発しているアメリカの会社です。
Macだと以下のようなものがダウンロードされます。6.7MBでした。
よくあるソフト・ドライバと同じようにインストール。17.1MBの空き容量が必要でした。
インストール後、Macのセキュリティ「画面収録」を許可しないと使えないよ、という表示が出るので、画面収録をONにします。
僕はDiscordやGoogle Chrome(Zoomなどで使う)を画面収録ONにしていました。同じような人は多いかなと思います。
画面収録を許可ってちょっと気持ち悪い印象もありますが……
試しにDisplayLinkの画面収録をOFFにしてみたところ、外部モニターへの出力が機能しなくなりました。やはりONにする必要があるみたいですね。
ここは任意なのですが、「DisplayLink Manager」をログイン項目に追加しておくと便利です。
ログイン項目に追加しない場合、Macを再起動するたびに手動で「DisplayLink Manager」を立ち上げないといけないので手間ですね。
そんなわけでまとめると、DisplayLinkを利用するには以下2つの導入が必要です。
とりあえずMacだけの話になりますが、外部モニター出力数についてまとめました。
以下のMacを使っているなら、DisplayLinkの恩恵を受けられます。一応Apple技術仕様へのリンクも貼っておきます。
M1/M2 MacBook Airの外部モニター出力台数は1台です。
M3 MacBook Airで「MacBook Airを閉じた状態で2台目の外部ディスプレイに対応」になりました。少し緩和されたかたちですね。
Mac | 出力台数 | 技術仕様 |
---|---|---|
M1 MacBook Air 13インチ | 1台 | Apple技術仕様 |
M2 MacBook Air 13インチ | 1台 | Apple技術仕様 |
M2 MacBook Pro 15インチ | 1台 | Apple技術仕様 |
M3 MacBook Air 13インチ | MacBook Airを閉じた状態で最大5K解像度、60Hzの2台目の外部ディスプレイに対応 | Apple技術仕様 |
M3 MacBook Air 15インチ | MacBook Airを閉じた状態で最大5K解像度、60Hzの2台目の外部ディスプレイに対応 | Apple技術仕様 |
M1/M2/M3 MacBook Proの外部モニター出力台数も1台です。
ただし、M1〜3 Pro/Maxなど上位のCPUを搭載したMacBook Proは、最大2〜3台の外部モニターに出力可能です。さすがMacBook Proシリーズといったところ。
Mac | 出力台数 | 技術仕様 |
---|---|---|
M1 MacBook Pro 13インチ | 1台 | Apple技術仕様 |
M2 MacBook Pro 13インチ | 1台 | Apple技術仕様 |
M3 MacBook Pro 14インチ | 1台 | Apple技術仕様 |
M3 MacBook Airは「MacBook Airを閉じた状態で2台目の外部ディスプレイに対応」だったのに、M3 MacBook Proは1台ってどういうこと? MacBook Proのほうがスペックとしては低くない?
と思った人、するどいです。これはAppleも認識しているようで、今後ソフトウェアアップデートによりM3 MacBook ProもAirと同様の「MacBook Airを閉じた状態で2台目の外部ディスプレイに対応」するそうです。9to5Macが報じていました。
冒頭でも書きましたが、僕はM1 MacBook Air(RAM16GB/SSD512GB)でDisplayLinkデバイスを利用しています。
この環境でDisplayLinkを利用したメリット・デメリットをまとめました。
DisplayLinkデバイス(BenQのbeCreatus DP1310)のメリット・デメリットというより、DisplayLinkのメリット・デメリットにフォーカスした内容にしたいと思います。
BenQの「beCreatus DP1310」に限らず、DisplayLink搭載デバイスであれば以下のメリデメが当てはまるはずです。
DisplayLinkのメリットは以下3点といったところです。
当たり前ですが、もうこれが圧倒的なメリット。
左側のM1 MacBook Airから、中央と右側のモニターに映像出力しています。これまでは中央のモニターだけだったのですが、DisplayLinkのおかげで右側の縦置きモニターを増設でき、とても快適になりました。
写真では分かりづらいと思うので、配線図も合わせてご覧ください。
ただ僕はちょっとだけ変則的な使い方をしていまして……、2台のドッキングステーションを同時利用しています。これによるの挙動の変化は特にないっぽいので、当面これでいくつもりです。
M1 MacBook Airの設定アプリ上でも、2台の外部モニターがきちんと認識されています。
ここで解像度の変更なども可能です。
厳密にはメリットというか……、DisplayLinkを利用する前に感じていた不安点が解消されたので共有します。
利用する前は「DisplayLinkを経由して映像出力したら、映像が劣化したりするのでは?」と思っていました。
実際に利用してみたところ、あくまで僕の目で見た感想ではありますが、画質の劣化は感じませんでした。
フルサイズミラーレスカメラ(SONY α7Cです)で撮影した写真をLightroomで現像するのですが、解像感や色味などが劣化した印象はありません。
リフレッシュレートも低下した印象はありません。こちらの「画面フレームレート(FPS)チェック」というサイトでチェックしてみたところ、60Hzの出力判定が出ました。
というわけで、おそらく画質や解像度の心配は不要かと思います。
こちらも厳密にはメリットというより、DisplayLinkを利用する前に感じていた不安点が解消された話。
2台の外部モニターに出力した結果、MacBook Airに負荷がかかり、本来の作業に支障が出るようでは本末転倒ですよね。
DisplayLink利用時は、どうやらCPUを少し使っているようです。以下はアイドル時。アクティビティモニタを見ると、「DisplayLink Manager」というソフトが1%ちょっと動いています。
ただ、DisplayLinkによって拡張したモニター(僕の環境では2台目の縦置きモニター)で適当なYouTube動画を見ると、「DisplayLink Manager」のCPU使用率が20〜30%ぐらいまで上昇しました。
一方で、MacBook Air本来の仕様で出力しているモニター(僕の環境では中央のメインモニター)で適当なYouTube動画を見ると、「DisplayLink Manager」のCPU使用率が1%台に戻りました。
つまり、DisplayLinkによって拡張したモニターで画面を描写?エンコード?するようなことを行うと、「DisplayLink Manager」のCPU使用率が上がります。
ただ、DisplayLinkによって拡張したモニターで動画を視聴すると「DisplayLink Manager」のCPU使用率が多少上がるものの、MacBook Airの動作が重くなった印象はありません。DisplayLink ManagerのCPUがちょっと上がったぐらいでは重くならないですね。
僕がそれほど重い作業をしないというのはあるのですが、拡張モニターで動画を見ながらテキストベースの作業はもちろん、ちょっとした画像編集・写真現像・動画編集ぐらいなら問題ない印象です。
かなり重い作業をするなら、「DisplayLink Manager」のCPU使用率が足を引っ張る可能性があるかもしれませんが。
そんなわけで、おそらく一般的なMacBook Airユーザーであれば困ることはないはず……!
人によっては無視できないデメリットがあるので、ぜひご覧ください。
日本語入力が重くなる、ラグくなることがあります。
例えば、ブラウザ(WordPressやGoogleスプレッドシートなど)やNotion、Appleメモアプリなどで文字を打っているとき。タイピングからワンテンポ遅れて文字が入力されるような現象が発生します。なかなかうっとうしい現象ですね。
「ラグくなることがある」と書いているように、常にラグいわけではありません。スムーズに日本語入力できるときもあれば、なんかラグいときもあります。
「ラグが出るとき」と「ラグが出ないとき」の割合は1:9ぐらい。つまり「ラグが出ないとき」のほうが圧倒的に多いので、何だかんだ書きましたがだいたい快適な状態です。
PCを長時間使っているとラグくなる傾向にあるので、RAMが不足気味になっているのが原因かもしれません……(RAM16GBのM1 MacBook Airを使っています)。またラグくなるのは日本語の入力だけで、半角アルファベットはラグくなりません。
DisplayLinkのバグ?だと思うのですが、DisplayLinkを開発しているのはアメリカの会社なので、この日本語入力がラグくなる問題が改善されるのはいつになることやら……。
ラグくなっても、一時的な対処方法はあります。Google Chromeの再起動!
Google Chromを再起動する
Chrome再起動でだいたい直ります。タブをたくさん開いているときはちょっと手間ですが、すごく面倒というわけでもないです。またMacBook自体を再起動する必要は今のところありません。
「DisplayLink 日本語入力」などで検索してみると、同じような現象を報告している人を見かけます。DisplayLink特有の現象みたいですね。
DisplayLink技術でモニターを拡張すると、HDCPで保護されたコンテンツが視聴できなくなる仕様があります。
つまりAmazon Prime ビデオやNetflixなどは視聴できません。なぜか音だけ出るのですが、映像は映らないという挙動です。ちなみにYouTubeはHDCPで保護されていないので視聴できます。
ただし一応、解決策はあります。
ブラウザのハードウェアアクセラレーションをOFFにすると、HDCPで保護されたコンテンツを視聴できるようになるのです(デフォルト設定ではハードウェアアクセラレーションはONになっているはず)。
ブラウザのハードウェアアクセラレーションをOFFにすると、Prime VideoやNetflixを視聴できる
これで万事解決かと思いきや、そう単純でもなく。
ブラウザのハードウェアアクセラレーションをOFFにすると、少し悪影響が出ることもあります。
例えばブラウザから使えるAdobeのデザインツール「Adobe Express」は、ブラウザのハードウェアアクセラレーションをOFFにすると動かなくなります。Adobe Expressの必要システム構成にも、ハードウェアアクセラレーションを有効にしてくださいと記載されていました。一方で例えばCanvaは動きます。全部のブラウザアプリが動かなくなるわけじゃないです。
またすでに書いた通り、Prime Videoが視聴できるようになりますが……ハードウェアアクセラレーションをOFFにすると、なんか映像がカクカクするんですよね。リフレッシュレートが60→40ぐらい?になったような印象。滑らかじゃない!最近は作画がすごいアニメが多いですし、せっかくならぬるぬるのリフレッシュレートで視聴したいです。
またこれも僕の肌感覚にすぎなくて恐縮ですが、なんか全体的にブラウザの挙動がちょっと重くなる気がしますね……。
このハードウェアアクセラレーション、ON/OFFを切り替えるにはブラウザを再起動する必要があるので地味に手間。
ON/OFFのメリット・デメリットを考慮したうえで、どちらを選択するのか検討するのが良さそうです。僕はONにすることにしました(=デフォルトの状態のまま)。
個人的にはPrime Videoでアニメが視聴できないのは痛手ですが、どうせ視聴できても微妙にカクついているので諦めて別の端末から視聴することにしました。それよりもブラウザが快適に使えることのほうが重要ですね。
個人的にはあまり気になりませんが、気になる人もいるかも。
MacBook Airをスリープから復帰させたとき、DisplayLink利用時は外部モニターの点灯がちょっと遅いです。
動画にしてみました。キーボードを叩くとまず左のMacBook Airがスリープから復帰し、次にDisplayLinkで拡張している右の縦置きモニターが復帰、最後に中央のメインモニターが復帰します。トータルで9〜10秒ぐらいかかります。
(※モバイル環境でも視聴しやすいように画質を落としました。モニターの点灯スピードだけ見たいただければ……)
DisplayLink利用前、外部モニターはもうちょっとスピーディーに点灯していました。
DisplayLinkを利用するようになってから、スリープ復帰時の外部モニター点灯が遅くなった感じです。
DisplayLinkのデメリットについていろいろ書きましたが、個人的には「M1 MacBook Airで2台以上の外部モニターに出力できるメリット」が圧倒的に上回っています。
とりあえずM1 MacBook Airを使っている限り、DisplayLinkを合わせて利用したいなと思っています。
上記のデメリットを確実に回避したうえで2台以上の外部モニターを使うなら、2台以上の外部モニターに出力対応したM1~3 Pro/Max搭載のMacBook Proを検討したほうが良さそうです。
ただM1~3 Pro/Maxなど上位CPUを搭載したMacBook Proは高額なのが難点ですよね……。
MacBook Air と DisplayLink搭載デバイスを購入したほうが、たぶん安上がりです。
2024年3月8日に発売されたM3 MacBook Airは「MacBook Airを閉じた状態(クラムシェルモード)で2台目の外部ディスプレイに対応」になりました。クラムシェルモード運用するなら、M3 MacBook Airで2台の外部モニターに出力するのが良さそうですね。
クラムシェルモードではなく、MacBook Airを開いた状態で2台以上の外部モニターに出力したいなら、DisplayLinkを利用する意味は大いにありそうです。
この記事が気に入ったら
フォローしてね!