GeForce NOWでApexを遊ぶときに必要な「通信速度」を検証。

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MacでApexをプレイ
セール情報:2024/03/18 更新

クラウドゲーミングサービスGeForce NOW」を使えば、Macでも完全無料でApexが遊べます

キーマウでもPADでも操作でき、ゲーミングPC所有の友人とも一緒に遊べるスグレモノ。実際にMacでApexをプレイした様子は、こちらの記事にまとめました。

ただしクラウドゲーミングの性質上、ネットの回線速度がとても重要。ネットが遅いと、まともにプレイできません。

ではどれぐらいのネット回線速度があれば、GeForce NOWでApexを快適にプレイできるのでしょうか?回線速度とApexの動作について、検証してみました。

結論としては、やっぱり光回線はほぼ必須でしょうか。スマホのテザリングではちょっと厳しい印象ですね。

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GeForce NOWでApexを遊ぶときに必要な「通信速度」を検証

こちらが検証環境。

GeForce NOWを利用し、MacBook AirでApexを動かしています。

GeForce NOWで動くApex

今回、検証した回線は以下3つ。

検証した回線
  1. 自宅の光回線
  2. ahamo回線のスマホでテザリング
  3. 楽天モバイル回線のスマホでテザリング

この3つの回線を用いて、GeForce NOWでApexをプレイしたときの挙動を検証しました。

GeForce NOWを起動させたマシンは、M1チップMacBook Air。マシンスペックはこちらです。

M1チップMacBook Air(2020年モデル)
  • CPU…Apple M1
  • RAM…16GB
  • SSD…512GB
M1チップMacBook Airのスペック

このM1チップMacBook Airを使い、各回線で以下のパフォーマンスを目安に、Apexが動くかどうか検証しました。

  • 解像度は1680×1050
    • ※13.3インチMacBook Airだと最大1680×1050になる
  • フレームレートは60fps

検証は、夜20〜23時頃に実施。Apexで遊ぶ人が多そうな時間を選びました。

GeForce NOW公式推奨のネット環境は?

GeForce NOW公式のシステム要件にて、以下のインターネット動作環境が必要とされています。

GeForce NOWのシステム要件
  • 有線または5GHzのWi-Fi環境
  • 720p/60FPSの場合15Mbps以上の通信速度
  • 1080p/60FPSの場合25Mbps以上の通信速度
  • GeForce NOWサーバとのレイテンシ(遅延)は40ms以下が推奨

引用:GeForce NOWシステム要件

1080o/60FPSであれば25Mbps以上が必要とされているものの……、実際はどうでしょうか。たった25Mbpsの回線スピードで本当にApexが動くの……?

もう結論を書いておくと、25Mbps程度の回線スピードでApexを動かすのはほぼ無理です。もっと速い回線が必要ですね。

検証結果 & 結論

最初に結論を記載します。

スクロールできます
光回線ahamo回線ahamo回線楽天モバイル回線
通信方法
Wi-Fiテザリング
(Wi-Fi)
テザリング
(有線接続)
テザリング
(Wi-Fi)
ダウンロード速度507.8Mbps39.3Mbps231.4Mbps24.6Mbps
アップロード速度433.6Mbps9.86Mbps2.23Mbps7.8Mbps
GeForce NOWでApexできるか?
※通信制限に注意

文章にすると、以下のような感じ。

  • 「ahamo回線 & 楽天モバイル回線スマホのWi-Fiテザリング」では、画質が悪すぎてまともにプレイできな
  • ダウンロード25Mbps程度では快適に遊べない
  • 有線テザリングの回線速度(5G接続)なら快適に遊べるかも。ただし通信制限に注意
  • 光回線なら快適にプレイできそう

続きで、検証結果の詳細を記載します。

自宅の光回線を使い、Mac版GeForce NOWでApexをプレイ

まずは自宅の光回線を使って、GeForce NOWでApexをプレイしてみました。

光回線でGeForce NOWを起動

光回線の詳細はこんな感じ。

  • 回線…NTT東日本のフレッツ光
  • プロバイダ…So-net
  • 戸建てタイプ

無線LAN(Wi-Fi)で、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax。周波数は5GHz帯)を利用してMacBook Airをネットに接続。Wi-Fiルーターは、TP-Link製の「Archer AX55」。2021年12月に発売されたばかりの新製品です。

何度かスピードテストを実施し、だいたい平均値がこれぐらいでした。Wi-Fiにしては結構速いと思います。

  • ダウンロード…507.8Mbps
  • アップロード…433.6Mbps
光回線のスピード

まずGeForce NOWとApexの起動、どちらもスムーズ。

東京サーバーのpingは「3〜5」ぐらい。パケットロスはゼロ%。

Apex東京サーバーのping

設定のパフォーマンス表示をオンにして、カジュアルをプレイしてみました。

ゲーム中のパフォーマンスは、以下ぐらいでした。

  • FPS…60
  • ping…10〜15
光回線のパフォーマンス表示

【無料】MacでApex Legendsをプレイできる」の記事でも記載しましたが、画質が良く、ラグも目立ちません。快適です。ゲーミングPC所有の友人と一緒に遊ぶこともできました。

【結論】
安心して快適に遊べる回線速度

無線LANでオンラインゲームをすると叩かれる時代もありましたが……、Wi-Fiとはいえダウンロードが500Mbpsも出ればなかなか快適でした。

(もちろんプロゲーマーを目指す、プレマス帯でプレイするなど、レベルの高いプレイにこだわるなら、有線LAN & ゲーミングPCの組み合わせが一番良いです)

友人と一緒に遊ぶ
画質良いです
Apexで遊ぶ
動作も快適

ahamo回線(テザリング)を使い、Mac版GeForce NOWでApexをプレイ

次は「ahamo回線を契約したiPhone 13 Proのテザリング」を使って、MacでApexをプレイしてみました。

ちなみにahamoとは、NTTドコモによる廉価版料金プラン。携帯キャリア3社が以下のような廉価版料金プランを出しています。どれも月20GBで約3,000円の料金体系が特徴。

各社の廉価版料金プラン
テザリングでApexをプレイしてみる
ahamo回線のiPhoneでテザリング

Wi-Fiの周波数が「2.4GHz」の場合

iPhoneとMacをWi-Fi接続でテザリングしたところ、Wi-Fiの周波数が2.4GHzになっていました。

このときのスピードテストの結果がこちら。

  • ダウンロード…39.3Mbps
  • アップロード…9.86Mbps
ahamoの回線速度

2.4GHz帯のWi-Fi接続時にGeForce NOWを起動すると、「スタッターや待ち時間が長くなる可能性がります。5GHz帯が推奨されます」という注意書きが表示されます。

上述しましたが、GeForce NOW公式はシステム要件で「有線または5GHzのWi-Fi環境」を推奨しているように、やはり2.4GHz帯のWi-Fiはあまり好ましくないみたいですね。

Wi-Fi2.4GHz帯の注意表示

それでも「続行」ボタンをクリックすると、一応Apexは起動しました。

東京サーバーのpingは「9〜11」ぐらい。

ゲーム中のパフォーマンスは、大体これぐらいでした。

  • FPS…55〜60
  • ping…13〜25

画質はとても悪いです。

YouTubeの画質で言うならば480p(解像度854×480)ぐらいの荒い画質。荒くて敵の視認性が悪すぎます。まともにプレイできる状態ではないですね。スクショでは伝わりづらいですが、めちゃくちゃ画質悪いです。

またラグも目立つように思いました。ちょっとFPSゲームを楽しめるレベルではない印象ですね……。

画質が悪い状態

【結論】
ダウンロード速度39.3Mbpsかつ2.4GHz帯のテザリングではまともに遊べない

Wi-Fiの周波数が「5GHz」の場合

iPhone 12以降であれば「5GHz帯のWi-Fiでテザリング」可能です。

設定アプリ内のインターネット共有から「互換性を優先」をオフにすると、周波数が5GHzになるはず。

iPhoneのテザリングを5Ghzにする

このときのスピードテストの結果がこちら。2.4GHz帯とほぼ変わりません。誤差ですね。

  • ダウンロード…41.8Mbps
  • アップロード…12.0Mbps
iPhoneのテザリング速度

東京サーバーのpingは「9〜11」ぐらい。

ゲーム中のパフォーマンスは、

  • FPS…55〜60
  • ping…13〜24
Apexのパフォーマンス表示

この状態で、再びGeForce NOWを起動してみました。

今度は注意書きが出ることなく、Apexが立ち上がりました。

Apexのロビー画面

しかし画質は良くありません。

1080p相当のくっきり画質と、720p相当のややぼやけた画質を行ったり来たりして、画質が安定しませんでした。調子が良いと1080p相当のきれいな映像が表示されます。しかし動き回っているとデータ通信が間に合わないのでしょうか、すぐ720p相当ぐらいの画質に落ちてしまい、ぼやけることが多々ありました。

720p相当だと敵の視認性が悪く、弾を当てづらくてストレスになるでしょう。カジュアルに楽しむ程度であっても、FPSゲームをプレイするのは難しい印象を受けました。

Apexの画質が720pぐらいのとき
スクショでは伝わりづらいですが画質悪い

【結論】
ダウンロード速度39.3Mbpsかつ5GHz帯のテザリングでも厳しい

有線接続でテザリングした場合

テザリングの接続方法は、Wi-Fi・Bluetooth・有線接続の3つ。このなかでは有線接続(USB接続)がもっとも速いと言われています。

今回はUSB-C to Lightningケーブルで、MacとiPhoneを有線接続してテザリングを行いました。

有線接続でテザリング

このときのスピードテストの結果がこちら。

有線接続のテザリングは回線速度が速くなるものですが、それにしてもめちゃくちゃ速い。ahamo(ドコモ)回線の5Gのスピードをいかんなく発揮してくれました。

  • ダウンロード…231.4Mbps
  • アップロード…2.23Mbps
有線接続テザリング時の回線速度

このとき東京サーバーのpingは「3〜4」ぐらい。

ゲーム中のパフォーマンスは、大体これぐらいでした。

  • FPS…58〜60
  • ping…14〜18
有線テザリング時のパフォーマンス

有線接続のテザリングで、ダウンロードが231Mbpsも出れば、とても快適にApexができます。

画質も良いです。ラグもほぼありません。

Apexのストームポイント

【結論】
有線接続のテザリングで、ダウンロード231.4Mbpsあれば遊べた

とはいえ後述しますが、Apexのデータ通信量は非常に多いため、通信制限にかかってしまう可能性が高いです。

今回は検証のためにテザリングでApexをプレイしましたが、ハッキリ言ってオススメできません……!

楽天モバイル回線(テザリング)を使い、Mac版GeForce NOWでApexをプレイ

楽天モバイル製Androidスマホ「Rakuten Mini」でテザリングを行い、Macをネットに接続。周波数は5GHz帯を利用。

Rakuten Mini

回線スピードテストの結果はこれぐらいです。

「Rakuten Mini」は楽天回線の5G非対応なので、4Gでテザリングしたときの速度になります。

  • ダウンロード…24.6Mbps
  • アップロード…7.8Mbps
楽天モバイルのテザリング速度

とりあえずApexは起動できました。

ただし、画質が低すぎてまともにプレイできる状態ではありません。

画面右上に「重く途切れがちな通信」というメッセージが表示されてしまいました。この回線速度でApexをプレイするのは、かなり厳しいと思います。

GeForce NOWの重く途切れがちの接続

またラグも目立ったのでカジュアルはやらず、訓練場だけ試しにプレイ。かなりカクカクした動きになってしまい、ちょっとまともに遊べません。

画質が悪いApex

【結論】
ダウンロード24.64Mbpsでは、画質低下とラグが目立つ。まともに遊べない。

GeForce NOW「通信速度」の検証結果まとめ

今回の検証結果をまとめました。

スクロールできます
光回線ahamo回線ahamo回線楽天モバイル回線
通信方法
Wi-Fiテザリング
(Wi-Fi)
テザリング
(有線接続)
テザリング
(Wi-Fi)
ダウンロード速度507.8Mbps39.3Mbps231.4Mbps24.6Mbps
アップロード速度433.6Mbps9.86Mbps2.23Mbps7.8Mbps
GeForce NOWでApexできるか?
※通信制限に注意

500Mbpsもの回線速度が出る光回線なら快適に遊べました。

有線接続のテザリング(ダウンロード231Mbps)だと快適に遊べたので、とりあえず200Mbps以上の回線速度があれば快適に遊べそうです。ただし、テザリングは通信制限になる可能性が高いので要注意。

20~40Mbpsぐらいの回線速度では、GeForce NOW上で起動したApexはまともに遊べない印象です。このほかのADSLなどは試していないため断言はできませんが、それでも光回線はほぼ必須と考えていいんじゃないでしょうか。

やはりクラウドゲーミングを使ってFPSゲームで遊ぼうと思ったら、かなり高速なネット回線が必要になりますね。おそらく100〜200Mbps以上は必要かな……?といった印象でしょうか。

【重要】スマホのテザリングはおすすめしない。通信制限になる

今回は検証として、テザリングの通信速度でApexをプレイしてみましたが……、

Apexはデータ通信量がとても大きいため、通信制限になる可能性が高いです。テザリングでApexをプレイするのはオススメしません。

データ通信量が大きすぎるので、テザリングでApexをプレイするのはオススメしません

ahamoは毎月20GBのデータ容量があるとはいえ、ちょっと遊んだだけ(訓練場とカジュアル1試合)で、約5GBの通信量でした。こんなのあっという間に通信制限になりますね。

Apexをプレイしたときの通信量

例えばWiMAXなんかも「直近3日間で10GB以上」利用すると通信制限がかかる仕様があり、あっという間に通信制限になると思います。

Mac版GeForce NOWでApexをプレイするときに必要な通信速度

MacでApexを遊ぶときに必要な回線速度

今回は3つの回線しか検証できませんでしたが、GeForce NOWでApexをプレイする際の参考になれば幸いです。

ネット環境が整っている人はもちろん、回線速度がちょっと怪しい人も、GeForce NOWは完全無料プランがあるので、とりあえず一度試してみてもいいかもしれません。

>> GeForce NOW

MacでApexをプレイ

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