確かに値段は高いかもしれません。約11〜13万円ぐらいしますからね。
しかし長い目で見て、「健康・快適な作業環境・コスパの良さ」を求めるなら、エルゴヒューマンは候補に入れるべき選択肢になると思います。めちゃくちゃいい椅子です。
2022年の時点でそろそろ10年ぐらい使ってきたので、感想をまとめました。僕個人の家で使っていて、まだまだ壊れる気配もなく、今後も使い続けることになる椅子です。
エルゴヒューマンとは
僕が使っているのは、「エルゴヒューマンプロ」というモデル。

なんとなくオフィスチェアって海外製っぽい気がしますけど、エルゴヒューマンは日本の「株式会社 関家具」が作っています。
20代前半で購入し、2022年でそろそろ10年ぐらい使用歴。20代前半でこんな高額な椅子を買うのはめちゃくちゃ勇気が必要で、ほんとドキドキしながら買ったけど、購入直後も今も買ってよかったと思っています。
ちなみに大塚家具で買ったら、配達員の方が届けて組み立てまで行なってくれました。自分で組み立てなくていいのはラクですね。

なんといっても座り心地がいいので、デスク作業がとても快適。作業が捗れば人生が捗りみんなが幸せになる…かどうか知りませんが、とりあえず作業が捗る椅子はすごく大事だとおもいます。
それに腰のサポートも素晴らしく、この10年間、腰痛に悩まされたことはありません。健康面でも良い椅子の効能はある!
長時間PCに向かう人は、マジで良い椅子をお使いください…!

本当に思うのですが、Amazonや楽天で1〜3万円ぐらいのオフィスチェアを買うぐらいなら、投資だと考えてちょっと高くて定評のある椅子をおすすめします。
たとえ12万円近い高額な椅子でも、10年間使えば1年あたり1万2,000円で、1ヶ月あたり約1,000円ですからね。実質無料(違)!
1ヶ月あたり1,000円でこれほど快適な作業環境ができると考えれば、とんでもないコスパの良さ。Netflixより安い。

実際、耐久力もあるようで、2020年時点で8年経った今でもヘタった感じはありません。まだまだ壊れる気配はないので、これからも戦えそうです!
【追記】
2022年現在、エルゴヒューマンプロを約10年間使いました。まだヘタった感じはありません。これからも現役で使えそうです。壊れる気配がないので、ほかのチェアが気になっても浮気できません(笑)
エルゴヒューマンの良いところ
10年使って思う、エルゴヒューマンの良いところ。
ランバーサポートによる「腰のサポート」が最高
「ランバーサポート」とは、腰の位置にあるクッション的なサポート部分のこと。ココです。

裏から見ると、ランバーサポートを支える骨組みが見えます。これが効くんですよねぇ…!

01. ランバーサポートって
人が立った時の自然な背骨のカーブ「S 字カーブ」に近づけて、体にかかる負荷を軽減するため
引用:ランバーサポート | エルゴヒューマン公式サイト
要するに腰のS字カーブをいい感じにサポートしてくれるということ。
これがめちゃくちゃ良い。バツグンに良い。座るとランバーサポートに腰が当たり、クッションの役割を果たします。腰のホールド感が気持ちよすぎる。長時間座っても腰が痛くならないのは、このランバーサポートのおかげと言って良さそうです。
ランバーサポート(というか背面全体)は、ココで高さ調整が可能。僕は身長165cmの男ですが、身長に関わらず、多くの人に合うようにできているようです。

メッシュで夏も快適
革張りの椅子に憧れる気持ちもわかりますが…、実用性ではメッシュがいいです。

夏は蒸れずに快適。冬も寒くないです。
座り心地も、クッション性があって快適。追加で低反発クッションとか乗せなくてもいいです。10年使ってもヘタってきた感覚はないので、かなり丈夫みたいですね。
リクライニングの位置を固定できる
リクライニングしながらレバーを操作すると、「リクライニングを好みの角度で固定」できます。

リラックスしてNetflixで映画でも観たいときなどに丁度いいですね。
リクライニングの硬さも調整できる
リクライニングの硬さも調整可能。
リクライニング好きな人は柔らかくすればいいし、体重をしっかり預けたい人は重めに設定するのが良いかも。

操作レバーで出来ること
大抵のオフィスチェアについている「操作レバー」。

エルゴヒューマンプロのレバーでは、以下3つの操作ができます。
- 椅子の高さ調整
- リクライニングのロックと解除
- リクライニング後、その角度を固定する
すごく一般的でわかりやすい操作だと思います。覚えるのも簡単ですし、操作で迷うこともないはず。
微調整を繰り返して「しっくりくる位置」を見つけて!
いくら良い椅子とはいえ、そのままでは本領発揮できません。自分に合わせて「しっくりくる」まで微調整しましょう。
エルゴヒューマンで調整できるのは以下。
- リクライニングの硬さ
- ヘッドレストの高さと角度
- アームレストの高さと角度
- 背面の高さ(≒ランバーサポートの位置)
- 座面の角度(前傾チルト機能)
- 座面の位置(奥行き)
調整箇所については、公式動画がわかりやすいかもしれません。
このように6箇所ほど調整できるのですが、特に微調整を繰り返して「しっくりくる位置」を見つけたほうがいいのは以下3つ!
特に重要だと思う調整ポイント!
- 座面の位置(奥行き)
- 座面の角度(前傾チルト機能)
- 背面の高さ(≒ランバーサポートの位置)
この3箇所をバッチリ調整すれば、より快適になるはず。
「座面の位置(奥行き)」を調整することで、太ももとふくらはぎへの負担を軽減できます。「座面の角度(前傾チルト機能)」で、座りやすい角度を見つけてください。ランバーサポートは、しっかり腰をホールドしてくれる位置に調整しましょう。
買ってからしばらくは、納得がいくまで(しっくりくるまで)微調整を繰り返えしたほうがいいです。

フットレストを置くのもアリ
これはエルゴヒューマンに限った話ではないのですが、デスク作業の際にフットレストがあると便利です。

ここに足を乗せると、リクライニングした姿勢をキープしやすいですね。
使っているのはサンワダイレクトのフットレスト。大きさは、幅45×奥行35cm。角度の調整もできます。
エルゴヒューマンの気になるところがあるとすれば
個人的には大満足なのですが。人によっては気にあるかなぁ……というところを上げておきます。
アームレスト(ヒジ当て)は、収納できません。高さと角度の調整はできるのですが、場合によっては机に当たって使いづらいと感じるかも?

あと、ちょっとホコリが溜まりやすいかもしれません。
ただ……ホコリが溜まるのは、ほかのイスでも同じだと思います。エルゴヒューマンだけホコリが溜まりやすい、なんてことはないでしょう笑 なんの呪いにかかってるんですか。
強いて言うなら「エルゴノミクス系チェアは骨組みが独特なので、ホコリがやや溜まりやすい。あるいは溜まっているホコリが見えやすい」という印象でしょうか。「チェア ホコリ」とかで画像検索すると、アーロンチェア等でも結構なホコリが溜まっている画像を確認できます。
座り心地と通気性を重視したエルゴノミクス系チェアの宿命、というべきかもしれません。ホコリは溜まるので、ときどき掃除機の細いノズルで吸ってあげてください。

まぁでも、個人的に気になるのはそれぐらいかなぁ…。10年使って、もはや体の一部になっているので、慣れてしまったのかもしれません。
エルゴヒューマンのラインナップについて
「エルゴヒューマン」には、いくつかのラインナップがあります。どれも見た目がそっくりなので、わかりづらいのですよね……笑
エルゴヒューマン プロ
この記事で扱っているのは、エルゴヒューマン 「プロ」。

機能面などは上記で説明した通り。まず「プロ」を検討しつつ、以下で要不要な機能を見ていくのが良いかなぁと思います。
エルゴヒューマン プロ オットマン
この記事で扱ったエルゴヒューマンプロに、オットマンが付いたモデル。
オットマンとは、くつろぐときに足を乗せる台座のようなもの。リクライニングしながら、足を前方に投げ出してラクな姿勢を取ることができます。

オットマンを使わないときは、座面の下に折りたたんで収納可能。
エルゴヒューマンを作業用としてだけでなく、リラックス時の椅子としても使いたい場合は候補に入るモデルです。
エルゴヒューマン ベーシック
エルゴヒューマン「ベーシック」は、上記「プロ」モデルから【座面の角度調整(前傾チルト機能)】を省いたモデル。
「プロ」は体がやや前のめりになる「前傾チルト機能」が使えますが、「ベーシック」では使えません。
前傾チルトは、書き(あるいは描き)仕事などで使える機能。前傾になることで、太ももの負担を軽減しつつ、集中しやすくする機能という感じです。

見た目はほぼ同じなのでややこしいのですが、機能面が少し異なるのでご注意を。
エルゴヒューマン エンジョイ
一応エルゴヒューマンのスタンダードモデルという位置付けになるようです。上記「エルゴヒューマン ベーシック」と見た目がすこし違いますが、機能面ではほぼ同じですね。
動画を見ると、必要十分な機能は揃っている印象。
プロのほうが「腰のランバーサポート」がしっかりしているような印象を受けます。繰り返しになりますが「腰のランバーサポート」こそエルゴヒューマンの良いところだと思うので、長時間のデスク作業なら「プロ」モデルのほうがいいんじゃないかなぁ……。「ベーシック」モデルは、会議室など一時的に座るスペースに置かれているような感じがします。
上記のエルゴヒューマン「プロ・ベーシック・オットマン」より価格はちょっと安め。
オプションアイテム「タブレットスタンド」
こちらはオプション。アームレストのところに、「タブレットスタンド」を追加できます。
リクライニングしながら、タブレットで動画を見たりしたい人にはピッタリ。こういうコクピット的な装備が好きなデスクワーカー、多いのでは?w
ジャケットハンガー
エルゴヒューマンの背面に、ジャケットが掛けられるようになるオプション。
まぁあったら便利かもしれないけど……、必要な方はどうぞ。
エルゴヒューマンとは、これからも長い付き合いになりそう

というわけで、エルゴヒューマンについて一通りまとめました。
検討中の人は、やっぱり一度どこかのお店で座ってみたほうがいいです。座り心地や感覚については、なかなかお伝えしづらいところがありますからね……。毎日座り作業する予定で、長く使い続けるつもりなら、なおさら一度座ってから検討してみてください。
個人的にはすごく良かったので、椅子探し中のデスクワーカーの参考になれば幸いです。
【関連】デスクの作業環境についてはコチラも。



【関連】机の話もぜひ。自動昇降デスクがすごくいい感じです。


