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両方使ってわかった「MX KEYS mini」と「Keychron B1 Pro」の違い・比較

パンタグラフ式キーボードの「MX KEYS mini」と「Keychron B1 Pro」で迷っている人、多いと思います。
僕は両方購入しました。両方使ってみてわかった、2製品の違いについてまとめます。
まず前提。以下の環境で2つのキーボードを使用しました。
- Macと接続して使用
- JIS配列
そして個人的な結論。「Keychron B1 Pro」は本当に惜しかったです。「u」キーの打ち漏れという現象さえ発生しなければ(=普通に文字入力できれば)良いキーボードなのに。僕は多大なストレスを感じたので返品してしまいました。
一方で「MX KEYS mini」は価格が高いものの、大きな不満はありません。もちろん、「u」キーの入力漏れのような不具合も発生しません。
どちらの製品が自分に合うのか、この記事で確認してみてください。
「MX KEYS mini」と「Keychron B1 Pro」のスペック比較

まずはスペックを比較します。
| 製品名 | MX KEYS mini | Keychron B1 Pro |
|---|---|---|
| キー数 | 83キー | 77キー |
| キー構造 | パンタグラフ | パンタグラフ |
| キーピッチ | 19mm | 19mm |
| キーストローク | 1.8mm | 1.5mm |
| キーマップ変更 | 一部キーのみ変更可能 | ほとんどのキーを変更可能 |
| 対応OS | Windows、macOS 、iOS、Chrome OS、Android OS | Windows、macOS 、iOS、Chrome OS、Android OS |
| バックライト有無 | あり | なし |
| バッテリー持ち | バックライトOFFで最長5ヶ月 | 最大8ヶ月(バックライト非搭載) |
| タイピング角度 | 5.8° | 3.2° |
| 接続方法 | ・Bluetooth ・Logi Bolt USBレシーバー ※Unifying非対応 | ・Bluetooth ・USBレシーバー(2.4GHz) ・USB Type-C有線ケーブル |
| マルチペアリング台数 | 最大3台 | 最大3台 |
| 重量 | 約506g | 約425g |
| 本体サイズ | 横:296mm 縦:132mm 手前の高さ:7.5mm 奥側の高さ:20.97mm | 横:296mm 縦:130mm 手前の高さ:5.2mm 奥側の高さ:14.5mm |
| 価格 | 18,370円 | 7,226円 |
| Amazon価格 | 約16,700円〜13,480円ぐらい | 約5,544〜6,930円ぐらい |
| 詳細 | Amazonで見る | Amazonで見る |
また2製品を購入した経緯についても簡単に触れます。
先に「Keychron B1 Pro」を購入したのですが、「u」キーの打ち漏れが発生するという現象(=普通に文字入力できない)に見舞われてしまい、使い物にならなかったので返品。
その後、やはりパンタグラフ式のキーボードが欲しくなり、次は「MX KEYS mini」を購入したという経緯です。
「MX KEYS mini」と「Keychron B1 Pro」の使用感の比較・違い


ここからはスペック的な比較ではなく、個人的な感覚で使用感を比較します。
僕はディレクター・ライター的な仕事がメインで、基本的にテキストワークです。加えてPhotoshopやLightroomなども使うので、ショートカットキーもほどほどに使います。そんなユーザーの個人的な感想です。
比較①:単純にタイピングしやすいのは「MX KEYS mini」
好みの話になってしまうのですが、「どちらがタイピングしやすいか?(どちらが良い打鍵感か?)」と聞かれたら、個人的にはMX KEYS miniだと答えます。
MX KEYS miniの押下圧の軽さや、パンタグラフにしてはちょっとだけ深めのストロークが好みです。おそらくほとんどの人には伝わらないと思いますが、単三電池2本で動く大昔のAppleマジックキーボードの打鍵感にそっくりです。

とはいえ、Keychron B1 Proの打鍵感も決して悪くありません。
個人的には打った感触がちょっと浅いというか軽いというか、パチパチポチポチ的なボタン感があるというか、そんな印象を受けました。ただ、良い打鍵感の部類に入ると思います。
実際、キーストロークはMX KEYS miniのほうが0.3mm深いです。たった0.3mmなのですが、僕は触った瞬間にストロークの違いがわかり、なんだか面白いものだなと思いました。完全に好みの話ですが、個人的には1.8mmのキーストロークがちょうど良いと感じました。
- MX KEYS mini:1.8mm
- Keychron B1 Pro:1.5mm

いろいろ書きましたが、打鍵感は好みの話です。
特に強いこだわりがない人は、どちらを購入しても結構満足できると思います。
打鍵感に並々ならぬこだわりがある人は、どこか展示されているものなどを打ち比べてから買ったほうがいいかもしれません。MX KEYS miniは多くの家電量販店で展示されていますが、Keychron B1 Proはあまり展示されていないのが
比較②:矢印キーが打ちやすいのは「MX KEYS mini」
矢印キーの形状が違います。


MX KEYS miniは、矢印の左右キーが小さいタイプ。
一方でKeychron B1 Proは、左右キーの大きさが通常キーと同じです。
個人的には、MX KEYS miniのほうが好み。左右キーが小さいと、指の感触でキーを判別できるのでタイプミスが減るのですよね。
比較③:タイピングしやすい角度なのは「MX KEYS mini」

キーボードを机に置いたときの角度は、MX KEYS miniのほうが傾斜が強いです。
言い換えれば、Keychron B1 Proのほうが平らです。
タイピング時の角度は以下。
- MX KEYS mini:5.8°(各数値から算出)
- Keychron B1 Pro:3.2°(公式サイト記載の数値)
Keychron B1 Proは、公式サイトに「3.2°」のタイピング角度だと明記されています。
一方、MX KEYS miniの角度は明記されていません。そのため、「手前の高さ・縦の長さ・奥側の高さ」から角度を求めました。「約5.8°」ぐらいのはずです。
これも好みの問題ですが、個人的にはMX KEYS miniの角度のほうが打ちやすく感じました。Keychron B1 Proはちょっと平らすぎました。
ちなみにどちらのキーボードも、角度を調整する機能は備えていません。もし角度を調整したければ、何かを置いて底上げする、自分でゴム足を取り付けるなどの工夫が必要です。
比較④:価格がお手頃なのは「Keychron B1 Pro」
この価格差はでかい。Keychron B1 Proは、MX KEYS miniの半額以下で買えます。
定価だと、MX KEYS miniのほうが9,440円高いです。
| 比較項目 | MX KEYS mini | Keychron B1 Pro |
|---|---|---|
| 定価 | 16,370円 | 6,930円 |
| セール価格 | 13,480円 | 5,544円 |
MX KEYS mini1台分のお金で、Keychron B1 Proが2台買えます。いや書けば書くほど価格差ありすぎでしょ、って気持ちになりますね。ほぼ同じ機能を持つキーボードの価格差が2倍って……。
この価格差分の違いがあるか?と聞かれると、悩ましいですね。
個人的にMX KEYS miniのほうがモノとしての全体的なつくりの良さ、堅牢感、高級感などを感じます。両製品を比較すると、価格が高いだけあってMX KEYS miniのほうが総合的な品質は良いと思います。
しかし、Keychron B1 Proの品質が悪いとは思いません。この価格でこのクオリティなら不満は出ないし、悪くはないと思うはずです。妥当で必要十分なクオリティのはず。ただ比較すると、総合的なビルドクオリティはMX KEYS miniが一枚上手かなという印象。
比較⑤:かな印字なしのすっきりデザインが選べるのは「Keychron B1 Pro」
Keychron B1 Proは、JIS配列で「かな印字なし」が選べます。
一方でMX KEYS miniは、かな印字ありモデルしか選べません。


Keychron B1 Proの「かな印字なし」は、見た目がいい。すっきり感が素晴らしいです。
この見た目だけでKeychron B1 Proを選ぶ人もいるはず。それぐらい、いい見た目だと思います。
一方のMX KEYS miniは、「かな印字あり」モデルしか選べません。ひらがなが印字された、よくあるデザインです。
どうしても「かな印字なし」が欲しければ、US配列にチャレンジするのも手かもしれませんね。
比較⑥:キーマップ変更性能が高いのは「Keychron B1 Pro」
キーマップのカスタマイズは、Keychron B1 Proが強いですね。

ブラウザからアクセスできるキーマップ変更ツール「Launcher」で、キーの変更やレイヤー設定、マクロ設定などが可能です。これはすごい。
また、変更したキーマップはキーボード側に保存されるので、接続先のデバイスを変えても同じキーマップが利用可能。なにかと自由度が高いのは、「Keychron B1 Pro」だと言えます。
一方、MX KEYS miniのキーマップ変更は、かなり限定的。専用アプリ「Logi Options+」から、上部の白く囲まれているファンクションキーのみキー割り当てを変更できます。

メリットとしては、いつも使っているアプリごとにキー割当を変更できる点でしょうか。例えば、Photoshop使用中はこのキー設定、Lightroom使用中ならこのキー設定、といったカスタマイズが可能です。
このほか、専用アプリLogi Options+では「Smart Actions」や「Actions Ring」といったカスタマイズ・自動化も設定できます。
両製品のキーマップやカスタマイズ性についてまとめると。
キーマップ変更の自由度・柔軟性が高いのは「Keychron B1 Pro」。ただし、キーマップ変更ツールに慣れていない人、レイヤー等の概念がイメージしづらい人は、少しとっつきにくいかもしれません。まぁ慣れの問題だと思いますが。
キーマップ変更は一部に限られるのが「MX KEYS mini」。ただし、カスタマイズのとっつきやすさは、こちらのほうが上からもしれません。こういったカスタマイズに詳しくない人でも、専用アプリLogi Options+ のおかげで難易度が下がっているように思いました。
比較⑦:USBレシーバーが付属しているのは「Keychron B1 Pro」

Keychron B1 Proには、2.4GHz接続のUSBレシーバーが付属します。
MX KEYS miniも、ロジクールの独自規格である「Logi Bolt USBレシーバー」で接続可能ですが、付属はしません。欲しいなら別途購入する必要があります。
- MX KEYS mini:USBレシーバー付属しない
- Keychron B1 Pro:USBレシーバー付属する
Bluetoothではなく、USBレシーバーで接続するメリットは以下でしょうか。
- 無線が干渉しづらい
- 安定性が高い
- 遅延が少ない
- レシーバーを別PCに挿せばペアリング作業無しで接続できる
BluetoothやWi-Fiが混雑する環境では、USBレシーバー接続のほうが安定するはずです。
また両キーボードとも、BluetoothとUSBレシーバー込みで3台までのマルチペアリングに対応しています。このうちの1台をレシーバーとペアリングしておきます。このペアリング済みレシーバーをほかのPCに挿せば、ペアリング作業無しで接続できます。マルチペアリングは最大3台までですが、レシーバーを挿し替える少しの手間をかければ実質4台以上のデバイスと無線接続できるわけです。
このような使い方をする可能性があるなら、USBレシーバーが付属するKeychron B1 Proのほうが良いかもしれません。
比較⑧:有線接続できるのは「Keychron B1 Pro」

有線接続したいなら、Keychron B1 Proを選ぶしかありません。
MX KEYS miniは有線接続できない仕様です。
- MX KEYS mini:有線接続できない
- Keychron B1 Pro:有線接続できる
当初、僕は有線接続したいと思ってKeychron B1 Proを購入しました。
なぜなら、PCをスリープから復帰させるとき、有線接続のほうがPCとキーボードの再接続がスムーズだと思ったからです。過去には高級キーボードとして有名なHHKBを同様の理由で有線接続運用にしたという経験もあり、やっぱりスリープ復帰時の再接続を考えると有線接続のほうがストレスがないに決まっているでしょ!と思っていました。
しかし、実際に両キーボードを使ってみて、有線接続するメリットは特にないと思いました。
どちらのキーボードも、どれかのキーを叩けば一瞬でPCがスリープから復帰します。厳密には以下3ステップを経ることになりますが、体感としては一瞬と言えます。
- Macがスリープ中に、何らかのキーを叩く
- Macとキーボードが自動的に再接続
- PCがスリープから復帰
どちらのキーボードも、無線接続運用でストレスがありませんでした。
スリープ復帰のスピーディーさを懸念しているなら、
有線接続できるから、という理由でKeychron B1 Proを選ぶ必要性は特にないはずです。

あと有線接続を選ぶ理由があるとすれば。
両キーボードともに3台までのマルチペアリングが可能です。すでに3台ともペアリング済みで、4台目のデバイスと接続したいと思った場合、MX KEYS miniはどれか1台とのペアリングを解除しなければなりません(上記のレシーバー差し替えという手もありますが)。
しかしKeychron B1 Proの場合、有線でいいならケーブル接続すれば解決。ペアリングを解除する必要がありません。USB-Cケーブルを1本挿すだけで、ペアリングを気にせずにいつでも接続できるわけです。4台以上のデバイスと接続する可能性がある人は、有線接続という選択肢があるKeychron B1 Proを選ぶメリットがあると思います。
比較⑨:バックライトはあってもなくてもどちらでもいい

- MX KEYS mini:あり
- Keychron B1 Pro:なし
MX KEYS miniだけバックライトが搭載されています。欲しい人はMX KEYS miniを選びましょう。
これも好みですが、個人的にはバックライトはあってもなくても、どちらでもいい機能かなと思いました。
ちなみにMX KEYS miniのバックライトは、設定で完全OFFにしたり、つけたいときだけONにしたりできます。詳しい設定方法は以下の記事で解説しています。

比較⑩:重さはそこまで変わらない
MX KEYS miniよりもKeychron B1 Proのほうが、約81g軽いです。
- MX KEYS mini:約506g
- Keychron B1 Pro:約425g
重量差:約81g
この81gの差をどう感じるか。
個人的には大差ないと思いました。もちろん少しでも荷物を軽くしたいなら、Keychron B1 Proのほうがいいです。ただ、たった81g差であれば体感はしづらいでしょう。
MX KEYS miniもKeychron B1 Proも、薄い形状なので持ち運びやすいです。またどちらもON/OFFスイッチがついていて、OFFにすればカバンの中に入れても誤作動が起きません。
どちらもやや重めではありますが、薄いので持ち運びやすいキーボードだと思います。例えばiPad mini(Wi-Fiモデル)と組み合わせると、合計で約799g。MacBook AirなどのノートPCよりも断然軽いのが魅力。結構良い組み合わせです。

比較⑪:「Keychron B1 Pro」はキー打ち漏れの不具合があるかも?

これはちょっと致命的だったのですが。
Keychron B1 Proを実際に使ってみた結果、「u」キーの打ち漏れという不具合?に遭遇してしまいました。
ある程度の早さでタイピングしたとき、「u」キーをタイピングしたのに入力できていない、という現象です。具体的には、ローマ字入力で「情報(jouhou)」と打ったのに「jouho」となり、最後の「u」が入力されないという感じ。
かなりストレスが溜まる不具合です。詳しくは以下の記事にまとめました。

Keychron B1 Proは人気キーボードなので、すでにネット上には感想やレビューがあふれています。
それらを見てみると、打ち漏れについて言及していないレビューのほうが圧倒的に多いです。僕のように打ち漏れがあったこと書いたレビューのほうが断然、少数派。みんなは打ち漏れしていないのでしょうか……。真相はわかりませんが、とにかく僕は打ち漏れ問題にしっかりと遭遇してしまいました。
それなりの速度でタイピングできる人は、Keychron B1 Proは避けたほうが無難かもしれません。
この打ち漏れ問題さえなければ良いキーボードだと思うのですが、打ち漏れが発生する可能性がある以上は、個人的にはちょっとおすすめはしづらいなぁ、という気持ちがあるのが正直なところです。
この「u」キーの打ち漏れの不具合ですが、どうやら2025年8月16日のファームウェアアップデートで修正された、らしいです。
Keychron国内総代理店のKOPEK JAPANさんが、公式Xで以下のようにポストされています。
Keychron B1 PRO, B6 PROをお使いのユーザー様向けに最新ファームウェアv1.3.3がリリースされていますのでお知らせ致します。
— KOPEK JAPAN (@KOPEK_JP) August 16, 2025
キー入力時に起きることのあった問題に対して対応が行われており、fnキーと-キーを5秒同時押しでデバイスをマッチさせてアップデートを行います。https://t.co/gN3YNTMLQW pic.twitter.com/sxYIPk4UaP
このポストでは「キー入力時に起きることのあった問題に対して対応が行われた」としか書かれておらず、具体的にはどのような問題に対して対応されたのか不明です。
とあるXユーザーの方が、対応内容について詳しく教えてほしい旨のリプを送っており、その回答が以下でした。
ご返信が遅くなってしまい申し訳ございません。
— KOPEK JAPAN (@KOPEK_JP) September 4, 2025
対応内容としては、日本語ローマ字入力時に多く発生する同時押しの組み合わせで、同時入力を受け付けるように修正しました。
どうぞよろしくお願いいたします。
「日本語ローマ字入力時に多く発生する同時押しの組み合わせで、同時入力を受け付けるように修正」されたそうです。つまりこれは、僕が遭遇した「u」キー打ち漏れ問題に対応した、と考えて……いいのかな?たぶんいいのかなと思います。
僕はすでにKeychron B1 Proを返品してしまっていたので、本当にファームウェアアップデートで修正されたのかどうかは未確認です。
一連の情報について、Xで親切な方に「ファームウェアアップデートでuキー打ち漏れ問題に対処されたそうですよ」と教えていただきました(その節はありがとうございました)。
安定感のあるMX KEYS mini、安さが魅力のKeychron B1 Pro


そんなわけで、MX KEYS miniとKeychron B1 Proの比較でした。
最後の比較⑪で書いた「Keychron B1 Proのキー打ち漏れの不具合」さえなければ、Keychron B1 Proがかなり良いと思うのですが……。とはいえ、Keychron B1 Proレビュー記事でも書いたのですが、このキー打ち漏れ不具合があまり気にならない人もいるかもしれません。
僕はMX KEYS miniが性に合ったというだけで、自分の作業に合うキーボードが一番です。
この2製品で迷っている人の何らかの参考になれば幸いです。





