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Keychron B1 Proレビュー:「u」キーの入力漏れで返品した話

Keychron B1 Proを購入しました。シザースイッチ(パンタグラフ)式で、打鍵が浅いペチペチキーボードです。
お手頃価格なうえ機能性が高く、巷の評判も良いキーボード。購入直後は使うのがすごく楽しみだったのですが……。
結果としては、一定の条件では「u」キーが入力できなかったので返品しました。
個体差かもしれませんが残念です。少数派っぽいですが、僕だけでなくいくつかのレビューで報告されている現象です。
やはり「u」キーが入力できないというのは、キーボードとして致命的だと感じます。文章入力中に「u」が飛ぶのはストレスが大きすぎますね……。
Keychron B1 Proの「u」キーが入力できない

前提として、購入したKeychron B1 Proの情報を書いておきます。
購入したKeychron B1 Proの情報 | |
---|---|
購入日 | 2025年7月8日 |
レイアウト | JIS配列(日本語配列) |
入力方法 | ローマ字入力(かな入力ではない) |
少なくとも、同じ仕様の個体には、同様の症状が出る可能性があるかもです。
今回、不具合が出た製品は「かな印字なし・JIS配列」です。未検証ですが、US配列だとこの不具合は出ないのかも?
また、入力方式は「ローマ字入力」です。「かな入力」で同じ症状が出るのか否かは、試していないので不明です。というか、これまでの人生でかな入力のタイピングをしたことがないです。かな印字なしモデルを購入しているぐらいですからね、かな入力する気ゼロでした。
今回の事例

個体差かもしれませんが、Keychron B1 Proで特定の単語を素早く打ったときに、最後の「u」が入力できない現象が発生します。
具体的には、ローマ字入力で「情報(jouhou)」と打ったのに「jouho」となり、最後の「u」が入力されないという具合。この場合は、「譲歩」に誤変換されがち。
もう一例、「内容(naiyou)」と打つと「naiyo」と入力されます。「無いよ」に誤変換されがち。
ほかには以下のような単語で同じ現象が発生します。それなり使う単語ですよね?これらを打とうとすると、最後の「u」が入力されません。
- 情報(jouhou)→jouho
- 内容(naiyou)→naiyo
- 概要(gaiyou)→gaiyo
- 利用(riyou)→riyo
- 表(hyou)→hyo
などなど
加えて、入力スピードも重要な要素です。
ゆっくり打つと問題なく入力できます。しかし、ある程度早く打つと「u」が入力されません。
ある程度早くってどれぐらいよ?って感じだと思うので、久しぶりに寿司打やってみました(MacBookのキーボードでトライ)。平均よりは早いかもですが、特別早くもないです。まぁいるよね、ぐらいのレベル感かなと。これぐらいの速度でタイピングすると、「u」キーが入力されません。

普段使っているMacBookのキーボードやHHKBでは、「u」キーが飛ぶような現象は一度も起こったことがありません。というか、今までこんな現象が発生するキーボードには一度も出会ったことがありません。
「u」キーが入力できない原因はわかりません。いやもう本当にわけわからん、という気持ちです。不具合?仕様?こんなキーボードあり得る? そもそも本当に個体差? Amazonのレビューなどを見ても高評価をつけている人のほうが断然多いので、今回はハズレを引いてしまったのだと思っていますが……。
この現象に気づいたときは「ゆっくり目にタイピングして使うか」と一瞬思いましたが、やっぱり今まで通りのスピードでタイピングできないのはすごいストレスです。なんでこっちがキーボードに合わせないといけないのか。
やはり結論としては、打ったキーが入力できていないというのはキーボードとして致命的な欠陥ということ。本当に残念ですが返品しました。
似たような事例が報告されている

僕だけでなく、すでに似たような事例がいくつか報告されています。
Amazon商品ページのレビュー欄でも「早く入力するとキーが入力できない」という報告があります。
ググってみると、「Keychron B1 Proのキー入力漏れ問題」や「Keychron B1 Pro ワイヤレスキーボードの不具合(通常の日本語文字入力目的での購入は避けるべき製品)」といった記事も見つけました。
これらの記事で、以下のような現象が報告されていました。
左Shiftキーを押下した状態でや「yu」、「ny」、「my」と入力すると2文字目が入力できないのです。
引用:Keychron B1 Pro ワイヤレスキーボードの不具合(通常の日本語文字入力目的での購入は避けるべき製品)
僕の環境でも試してみましたが、確かに2文字目( = Shiftを押しながらなので実質3キー目)が入力できません。Shiftを押しながら「yu」「ny」「my」を入力する機会がなかったので自分では気づけませんでしたが、確かに最後の文字が入力できません。なんだこれ……。
さまざまな情報をチェックするに、どうやらKeychron B1 Proは「3キーを同時に入力できない」なのが原因っぽいです。素早くタイピングすると、例えば情報(jouhou)の「hou」が3キー同時入力されたと判定され、3文字目が反映されないようです。
仕様なのかどうか不明ですが、僕が購入した個体は「u」キーが入力できない(≒ 素早く入力すると3キー同時入力と判定され3キー目が反映されない)個体だったようです。
ただ今後、個体差・製品ロット・ファームウェアアップデートなどで変わるかもしれない点も記載しておきます。
Keychron B1 Proのキー入力漏れは誰に影響がある?

上記で「特定の単語を素早く打ったときに、最後の「u」が入力できないのは致命的な欠陥」と書きましたが、それは”僕にとって致命的”という意味です。
僕はディレクター・ライター・ブロガーみたいな作業が多く、要するにテキストワークが中心です。なので、「特定の単語を素早く打ったときに、最後の「u」が入力できない」のは、ものすごくストレスです。
ただ、すべての人にとって致命的な欠陥とは言えないかもかもしれません。
例えば、まず思いつくのが「タイピング速度が遅い人」でしょうか。致命的な欠陥とは言えないはずです。
ちょっと極端な例ですが、おじいちゃんおばあちゃんみたいな両手人差し指タイピングをしている人なら、「単語を素早く打ったときに、最後の「u」が入力できない現象」に遭遇しません。ゆっくりタイピングすれば問題ないので。

作業内容・職業によっても、致命的ではないはずです。
最近、小学館が運営するマンガアプリ「マンガワン」編集部の公式YouTubeチャンネル「ウラ漫 ー漫画の裏側密着ー【小学館マンガワン】」を趣味で見ています。面白いです。
このチャンネル内で、漫画家の作業風景がよく映ります。
右手でペンタブのペンを持ち、キーボードは左手デバイス的(作業の補助)に使う漫画家が多いように見えます。
漫画家のようにキーボードを左手デバイス・補助デバイス的に使う人も、Keychron B1 Proの「uキー入力漏れ問題」の影響はほぼなさそうです。
(まぁそれでも……、リモートワーク系の仕事ではテキストチャットが必須かと思います。チャットで文字を打つとキー入力漏れが発生するので、多少はストレスになると思いますが)
仕事・作業内容は人それぞれなので、自分にとって致命的かどうかを見極めることが大事。
致命的では無いなら、Keychron B1 Proは魅力的なキーボードと言えます。
- タイピング速度が遅い人
- テキストはあまり打たない人(ショートカットキー中心の作業など)
- テキストワークが多い人
- それなりのスピードでタイピングできる人
Keychron B1 Proのデメリット
Keychron B1 Proを使ってみて思ったデメリットをまとめます。
- 矢印キーの左右キーが大きい(三角形・山型ではない)
- ファンクションキーはもうちょっと小さくても良かった
- 数字「1」キーの左にある「E/J」キーは不要
とはいえ、「u」キーが入力できないほど致命的ではないです。デメリットがあるにはありますが、返品するほどではないはず。個人的にも「u」キーがちゃんと打てていれば返品していません。
矢印の左右キーが大きい(三角形・山型ではない)
Keychron B1 Proの矢印キーは、左右が他のキーと同じ大きさです。

例えばMacBookのキーボードや、ライバル製品として挙げられるMX Keys Miniは、左右キーが小さいです。
左右キーが小さいと、指で触れたときの感触が違うのでタイプミスが減るのが良いですね。

ファンクションキーはもうちょっと小さくても良かった
Keychron B1 Proは、ファンクションキーとその直下の数字キーの大きさが同じです。個人的には、ファンクションキーはもうちょっと小さい、もしくは細いほうが好み。

これも左右キーと同じで、サイズが違えば指で触れたときの感触が違うため、タイプミスが減るのが良いです。
例えば、ライバル製品として挙げられるMX Keys Miniのファンクションキーは、数字キーよりも少し細いです。
M1 MacBook Airのファンクションキーも、細くて使いやすかったです。M2以降のMacBook Airは、ファンクションキーが大きくなってしまいましたけど。

数字1キーの左にある「E/J」キーは不要
数字1キーの左横に「E/J」キーがあります。

これはWindows用JISキーボードで見られる「半角/全角」キーです。Keychron B1 ProはWindows/Mac両対応なので、ここに「半角/全角」キーがあるのは仕方ないのこと。
ただ僕はMacユーザーなので、欲を言えば「E/J」キーはないほうが使いやすいなと思いました。
Keychron B1 Proのメリット
致命的だとかデメリットだとか、いろいろ書きましたが、Keychron B1 Proはメリットも多いです。これらのメリットがあるから購入したので!
「u」キーさえちゃんと打てれば、いいキーボードだと思います。本当に惜しい。
これほど致命的な欠陥がありながらも、メリットも書いておくかと思えるぐらいには良いキーボードだと思います。
- 有線接続できる
- Bluetooth接続でもPCスリープから復帰早い
- 2.4GHz接続用ドングル付属
- 3台とペアリング可能
- キーマップ変更の自由度
- 5,000〜6,000円台とお手頃
- キーのくぼみも良い
- JIS配列で「かな印字なし」が選べる
世に多くのキーボードあれど、シザースイッチ式でこれだけのメリットを兼ね備えているのはKeychron B1 Proぐらいでは? 本当に「u」キーさえちゃんと打鍵できれば……!すごく悔やまれます。残念すぎる。
有線接続できる

この大ワイヤレス時代に誰が有線接続するの?と思うかもしれませんが、有線接続は結構おすすめです。
便利なのは、PCをスリープから復帰させるとき。
BluetoothだとPCがスリープから復帰する前に「Bluetooth再接続」によるタイムラグが少しだけあります。一方で、有線接続ならすぐに復帰します。
- Bluetooth接続時にPCをスリープから復帰させる場合
-
- Keychron B1 Proの何らかのキーを叩く
- 自動的にBluetooth再接続
- PCがスリープから復帰
- 有線接続時にPCをスリープから復帰させる場合
-
- Keychron B1 Proの何らかのキーを叩く
- PCがスリープから復帰
有線接続のメリットは、常に接続した状態を保てること。
ライバル機のロジクールのMX Keys Miniは、有線接続ができない点が個人的にはちょっと残念です。
Bluetooth接続でもPCスリープから復帰早い

「有線接続だとPCがスリープから復帰するのが早い」と書いたばかりですが、Bluetooth接続だと遅いというほどではないです。
- Bluetooth接続の場合
-
- Keychron B1 Proの何らかのキーを叩く
- 自動的にBluetooth再接続
- PCがスリープから復帰
確かにBluetooth接続だと、PCがスリープから復帰するときに「Bluetooth再接続」が入るため、少しタイムラグがあるにはあります。
でも、感覚としてはわりと一瞬。ストレスを感じるほどではありませんでした。Bluetooth接続でも問題なく使えます。
ところでBluetooth接続といえば、チャタリング(キーを1回押しただけなのに、複数回入力されてしまう現象)が気になる人もいるかもしれません。僕の環境では一度も発生しませんでした。まぁ使用期間3週間ぐらいで返品したので、そこまで使い込んでいませんが。
2.4GHz接続用ドングル付属

5,000〜6,000円台で、2.4GHz接続用ドングルが付属するキーボードはなかなかないはず。
Bluetooth接続ではチャタリングが発生してしまうとき、「2.4GHzドングルを使う」という選択肢もあるのはありがたいですね。
3台とペアリング可能

MacBook・iPhone・iPad miniとペアリングして使うつもりで購入しました。
ペアリングの切り替えもスムーズです。
キーマップ変更の自由度の高さ

これも各所で絶賛されている機能。ブラウザからアクセスできるキーマップ変更ツール「Launcher」が用意されています。
ただ正直なところ、キーマップをいじる前に「u」キー入力されない問題に気づいたので、キーマップをいじるどころではありませんでした。便利そうなのは確かです。
5,000〜6,000円台とお手頃
ライバル製品として挙げられるMX Keys Miniは、16,700円(セールで13,400円ぐらい)。
対してKeychron B1 Proは、5,000〜6,000円台ほど。3分の1程度で買えるのは魅力的です。僕はセール中だったので5,544円で購入できました。
価格は安いけど、見た目はそこまで安っぽくないのも良いですね。
キーボードのような毎日使う道具にチープさがあると、ちょっとテンションが下がる原因になりかねないのですが、Keychron B1 Proはそんなことなかったです。
キーのくぼみも良い

キーにくぼみがあるキーボードって初めて使いましたが、なかなか良かったです。指先が馴染むというか、シンプルに打ちやすいですね。
打鍵感も良いです。シザースイッチらしい打ち心地で、タイピングしやすいと感じました。
JIS配列で「かな印字なし」が選べる
最高。普段ローマ字入力をしているので、かな印字はないほうがスッキリしていて好みです。

US配列なら「かな印字なし」も増えてくるかもですが……、US配列へのスイッチングコストというか、慣れるために必要な手間と時間がめんどうそうでUS配列にはまだ手を出せていません。
Keychron B1 Proは、JIS配列で「かな印字なし」が選べる貴重な存在だと思います。
Keychron B1 Proの返品手続き
Amazonで購入したので、返品もAmazonの購入履歴から手続きしました。
「梱包・ラベル印刷・発送」とやることがいくつかあり、ちょっとめんどくさいです。
ときどきメリカリで不用品を売っているので似たような作業ではあるのですが、自分のプリンターでラベル印刷をする必要があるのでメリカリよりめんどくさいです。
- 梱包
- ラベル印刷
- Amazon返送手続きページからQRコード取得
- 郵便局もしくはコンビニから発送

段ボールに貼るラベル類を3つ印刷します。
プリンターで印刷しただけなので、シールではありません。 のりで貼りました。
- 返送先住所(宛先が書かれている)
- リチウム電池在中ラベル(爆弾マーク)
- 返品受付ID(バーコード)
Keychron B1 Proにはリチウム電池が内蔵されているので、この「リチウム電池在中ラベル」も印刷して貼る必要があります。

こういうブログを運営していることもあり、レビュー用としてKeychron B1 Proの箱・取説をすべて捨てずに残していたのは過去の自分を褒めたい。
緩衝材を入れて返送しました。

返送から数日後、購入金額がAmazonギフトカード残高として返金されました。
銀行振込もしくはクレジットカードへの返金も可能ですが、なんか返品時に「Amazonギフトカード残高への充当がいろいろスムーズだよ」みたいな注意書きが表示されていた気がしたので、もう面倒くさいので一番スムーズっぽい方法で返金してもらいました。

もし、この不具合が個体差ならば、もう一度購入すれば今度はちゃんと「u」が入力できる個体に巡り合うかも?と思いましたが……、同じキーボードを2回買う勇気はありませんでした。また「u」キーが効かなくて返品することになるのも面倒なので。
同じ商品を2回買って2回返品したら、垢BAN(アカウント停止)とまではいかなくても、Amazonから目をつけられますかね? 2回ぐらいじゃ大した事ないかな? まぁともかく返品も面倒ですし、次は確実に「u」キーが入力できるキーボードが欲しいという気持ちが強いです。
まとめ:あまりにも惜しいキーボード「Keychron B1 Pro」

「u」キーさえちゃんと入力できれば、間違いなく使い続けていたキーボードです。
良いところもたくさんありますが、さすがに「u」キーが入力されないはキーボードとして致命的だったので、泣く泣く返品しました。
日々使う上で「u」キーが入力されないのはストレスが大きすぎます。
このような不具合?仕様?がある以上、Keychron B1 Proを選ぶ理由は基本的にはないように思います。同様の不具合が発生した際に返品するのも面倒ですし。
今回、ペチペチキーボードが欲しくてKeychron B1 Proを購入しましたが返品したので、次はMX Keys Miniを購入するかもです。とりあえずペチペチキーボードが欲しい。さすがに「u」キーの入力が飛ぶことはないでしょう。
