ケーブル接続でMacを移行してみた。Thunderboltで爆速データ移行
MacBookを買い替えたので、旧Macと新MacをThunderboltケーブルで接続し、データを移行しました。
Macの初期アプリ「移行アシスタント」で、とても簡単に移行できました。
データ移行にかかった時間や、移行方法などをまとめます。Thunderboltケーブルの転送、めちゃくちゃ速い!
Macのデータ移行でかかった時間・転送速度まとめ
最初に結論というか、この記事の内容をざっくりまとめます。
今回「M1 MacBook AirからM2 Pro MacBook Pro」に、Thunderboltケーブルを用いてデータを移行しました。
旧Mac(移行元) | → | 新Mac(移行先) |
---|---|---|
M1 MacBook Air (2020年発売モデル) | → | M2 Pro MacBook Pro (2023年発売モデル) |
macOS Ventura | → | macOS Sonoma |
概要は以下。
- 移行アシスタントを利用
- Thunderbolt 3ケーブルでMacBook同士を有線接続
- 約336GBのデータを転送
- かかった時間は約13分
- 転送速度は約300〜600mbps
- 転送したいデータは任意で選択可能
約336GBのデータを約13分で転送できました。さすがThunderboltケーブル、速い!
macOSのバージョンが異なるMac間でデータを転送しましたが、問題なく転送完了しました。
また移行元(旧Mac)のデータは削除されません。もし移行元のMacを売却する場合は、別途、初期化などの作業が必要です。
ケーブル接続で行うMacのデータ移行方法
Macのデータを移行する手順をまとめました。
一応バックアップを取る
移行元MacBookをバックアップ。念のため。
Thunderboltケーブルで両Macを接続
今回は手元にあったThunderbolt 3ケーブルを使用。これからケーブルを購入するなら、Thunderbolt 4が良いかと思います。
このように両Macにケーブルを挿すだけ。
両Macで移行アシスタントを起動
「移行アシスタント」は、Macのプリインストールアプリ。すべてのMacに必ず入っています。
この移行アシスタントを両Macで起動。
旧→新へデータを移す選択
新旧Macの移行アシスタントを操作します。
旧Macでは「別のMacへ」を選択。
新Macでは「Mac、Time Machineバックアップ、起動ディスクから」を選択します。
新Mac側で旧Macを検出
旧Macが移行準備に入ります。画面下に「〇〇という名前で検出可能」と表示されている旧Macの名前を確認しておきましょう。
新Macの画面で、転送元として旧Macが指定されていることを確認します。
両MacBookに同じ番号が表示されていることを確認
新旧Macで同じ番号が表示されていることを確認します。
新Macで転送する情報(データ)を選択
新Mac側で、転送するデータを選択します。今回はすべてのデータを丸ごと転送しました。
画面下にはデータの総容量と、転送後のMacの空き容量が記載されているのでご確認ください。
転送データの総容量を計算するのに、数分かかる場合があります。
データ転送スタート
データ転送が始まります。
旧Mac側では、「情報を転送中」という画面になりました。
新Mac側では、「旧Mac→このMac」に情報が転送されていることがわかりやすい画面になっています。
残り時間と転送速度をチェック
転送中の画面下部では、「残り時間・転送速度・現在の接続方法」を確認できます。
転送スタート直後は「残り数時間」と表示され、「やっぱり時間がかかるな〜」と思ったのですが……、ストップウォッチで計測した結果、約336GBのデータを約13分で転送できました。
この残り時間表示、まったくあてになりませんでした笑
転送速度についてちょっと余談
転送中の画面左下の「接続の詳細」をクリックすると、おおよその転送速度が表示されます。
あくまで目安ですが、Thunderbolt有線ケーブルとWi-Fiとの転送速度の差がこちら。
転送方法 | サンプリング速度 |
---|---|
Thunderboltケーブルの転送速度 | 1,515Mbps |
Wi-Fi ピアツーピアの転送速度 | 60Mbps |
Wi-Fi経由の転送速度 | 22Mbps |
新旧Macはどちらも同じWi-Fi環境下にあるので、「Wi-Fiのピアツーピアを使ったデータ移行」も可能でした。
Wi-Fi 6Eに対応した、そこそこ速いWi-Fiルーターを使っているのですが……、
それでもThunderboltの有線接続が圧倒的に速そうです。Macのデータ移行の際は、有線ケーブルでの移行をおすすめします。
データ転送が完了したら再起動
そんなわけでデータ転送が完了しました。
旧Macでは「移行が完了しました」と表示されます。完了ボタンをクリックすると、普通に操作できる状態に戻ります。
新Macは、再起動が必要です。
再起動後、ログインすると操作可能になります。
以上で、Macのデータ移行が完了しました。
Thunderboltケーブルを使ったデータ移行は速いですが、念のため時間に余裕があるときに行いましょう。
Wi-Fi転送よりもケーブル転送がおすすめ
ちらっと上述しましたが、やはりWi-Fiの無線転送よりもケーブルの有線転送のほうが良さそうですね。
理由は以下。
- 転送速度
- 有線のほうが速い
- 転送の安定性
- 有線のほうがトラブルが少なそう
僕はおじさんなので「こういう大事なデータ移行は有線一択!」という感覚があります……。
転送速度が速いのはもちろん、安定性も無視できません。無線は転送中に突然Wi-Fiが途切れてデータ転送に失敗するリスクもあるでしょう。
今回はすでに持っていたThunderbolt 3ケーブルを使いましたが、これから購入するならThunderbolt 4を選んでおいたほうが良さそうですね。
Thunderbolt 3/4の転送速度は最大40Gbpsと同じなので、データ転送に限ってはどちらのケーブルを使っても変化はありません。
ただPCIeデバイス接続時のデータ転送速度や映像出力などにおいては、進化が見られます。長い目で見ると、やはりThunderbolt 4のほうが良いはずです。
Thunderbolt 3
Thunderbolt 4
参考:別のコンピュータまたはデバイスからMacに情報を転送する | Apple
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